各国プロサッカーリーグの順位争いが佳境を迎え、チャンピオンズリーグ出場枠も確定していっています。初の出場枠を確保したラ・リーガのジローナに迫ります。
快進撃!
1930年7月23日創設で、昨シーズンに2度目の1部昇格したジローナはまさかの快進撃を続け、今シーズンはラ・リーガの首位をレアル・マドリードと争い、2節を残して5/6現在は2位となっています。そして、クラブ創設から約100年経った今シーズン、ジローナは史上初めて欧州カップ戦への出場権を獲得しました。本来であればチャンピオンズリーグ出場のはずですが、プレミアリーグのマンチェスター・シティとの枠争いとなっています。どうしてでしょうか?
シティ・フットボール・グループの一員
ジローナFCは、2017年に英プレミアリーグの強豪クラブ、マンチェスター・シティを所有しているシティ・フットボール・グループ(CFG)の一部となりました。この所有関係により重要なルールが関係します。UEFAの規定によると、同じオーナーグループの2つのクラブがUEFAのトーナメントに参加する資格がある場合、リーグで最も成功したチームのみがその大会への出場資格を持ちます。つまり、ジローナとマンチェスター・シティの両方がチャンピオンズリーグ出場資格を得た場合でも、実際には一方のクラブのみが参加できるということです。どちらかがヨーロッパリーグに参加となるかもしれません。
ただし、抜け道もあるようです。RBライプツィヒとザルツブルクはどちらもレッドブル・グループに属していますが、どちらもチャンピオンズリーグに出場している通り、可能となった例があります。「レッドブル」という名前を外すことや、両クラブの運営における変更を行うことで、クラブの運営が異なるとUEFAに認められました。
シティがプレミアリーグ優勝を決めれば文句なくチャンピオンズリーグ参加となるでしょうが、その後にどのような調整がされるかが楽しみですね。
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